寝言は寝て言え!と上司に言いたくなった、人口減少問題の周辺のこと。

ちゃばしらです。

備忘録的に、最近考えていることについて書きます。
おそらく長くなるので、読むのはちょっと・・・と思われる方はスルーしてくださいませ。

さて、日本創世会議が20-39歳の女性の将来推計人口を捉えて
消滅する自治体がある、という衝撃的な発表をしたことから、
人口減少や労働力人口の推計について話題にすることが、トレンドになってきています。

発表されたデータはこちら↓

全国市区町村別「20〜39歳女性」の将来推計人口
http://www.policycouncil.jp/pdf/prop03/prop03_2_1.pdf

地図化したものがこちら↓
http://www.policycouncil.jp/pdf/prop03/prop03_2_2.pdf

職場でも人口減少社会について、話題が出ます。
今日の会議でもその話題がありました。

同席した上司Aの考えは「人口減少社会には、働く場を確保することが重要」と言い、
そのためには、子育て支援で女性が働きやすい環境を作ること、60歳以上の人が働く場を確保することがポイントだという考え。

上司Bは、「産む、産まないは個人の自由となり、子育て後の人生の選択肢が増えているのだから、子育て支援をしたとしても、子どもを産まない傾向は続くだろう」という考え。

どちらも外してはいないと思うのですが、特に上司Aの考えには、とても違和感がありました。

私は現在も子育てしながら働き続けていますが、正直なところ、かなり努力しました。
子育て支援が潤沢な時代ではなかったけれど、保育園に子どもを入園させることができたことは大きかったし、ラッキーだったと思います。

しかし、産む性でありながら、男性と同等の成果を出していくためには、
産休、育休中に急速に変わってしまう、IT関連の知識に遅れないように学んだり
子どもの体調不良で急きょ休むことに備えて、前倒しで仕事を進めたりとリスクマネジメントにも注意を払ってきました。
休まざるを得ない時には、遅れを取り戻すために休日出勤するのは当たり前でした。

また、セクシャルハラスメントにも耐えたし、(ここには書けないようなことが沢山。まあ、今でもちょいちょいある。)
会議で発言したことで「女なのに生意気だ」といわれても、きちんと対応できるスキルを(自腹で)身に着けてきました。

もちろん男性も仕事を続けるために、たゆまぬ努力をしていることは承知しています。
しかし、女性であるがゆえに「プラスαの努力をしなければ、ここまでやってこられなかった」というのが実感です。

そんな実感をもちながら、上司A,上司Bの考えを聞くと
「何、寝言みたいなこと言ってんだ」という若干の怒りを含んだ気持ちが湧きあがってきます。

労働力人口がへるから、自治体が消滅するから、女性を確保したい。
そのために、子育て支援をして、ここに住んでもらって働いてもらいましょう。というのは、随分虫のよい考えではないですか?と思うわけです。

女性は人口を維持したり、労働力人口を維持するための道具ではありません。
自らの意思で、自分の課題や考えを持って働く、男性と同様の1個の人間です。

そして、これまでどんなに世の中の役に立ちたくても、発言する立場としてすら認められていなかったのに…

人口維持するために、税収を得るために「産んだ上に働け」というんですねと。
働く場のルールはこれまでどおりのまま、「それでも、3人以上産んだ上で、働け」
「これから介護は在宅の時代で、団塊の世代はこれから高齢者になるけど、労働力として外でも頑張れ」

随分虫が良くないですかね。
もちろん、これは私の個人の意見ですが。

ゲームのルールを変えない限りは、少子化も人口減少もは止まらないだろうね、と思います。

でも、今、権力を持っている人たちが自分に不利になるようにルールを変えないだろうし。
それは上司Aの発言のとおり。

ゲームのルールを変える立場の女性は先進国最下位の日本。
(参考)http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0323-10e_1.pdf#search='%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%81%B7+%E5%A5%B3%E6%80%A7+%EF%BC%A9%EF%BC%AC%EF%BC%AF'
皆さんどう思いますか。