『坂の上の坂』を読みました。

勝間和代さんの主宰するエンジン01浜松会議が

今年2月9日から11日まで、浜松市で開催されます。

著名人の講座を新幹線に乗らずに行けるなんて、

本当にめったにない機会なので、友人ともどもとっても楽しみにしています。

私は川島なお美さん見たさにワインの講座を取ってしまいました(笑)

とっても楽しみ。



で、後輩とどのコマをとる〜?なんてあれこれ話しながらランチを

している時に、後輩に勧められたのがこの本。


『坂の上の坂 』藤原和博 ポプラ社

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坂の上に雲はなくって、また坂だよ、ということでこのタイトルなんだそうです。

個人的には、パートナーとの在り方についての部分が一番面白かったです。



おおよその内容は、

会社を利用しつくそう、という提案から始まります。
権力志向⇔プロ志向、経済的な報酬を極大化⇔経済的でない価値を大事のマトリクスの図
での説明は、どっちを大事にする?その場合はこんな方法があるんじゃない?
と提示され、私にはわかりやすかったです。

組織内自営業者になり、会社と自分の理念の接点を見つけ、相乗効果を発揮するために組織の戦略を理解する。そういう視点での働きかたがある事は新たな気づきでした。

これは、著者の藤原さんが実践した事柄ですよね。

本を出す事も勧めています。


消費の作法では、
なるべくというか、積極的に「既製品」を買わないということ。

国産を、日本の文化を海外でも誇ること。ということでご自身の雄勝町での時計作りの話しが展開されています。ものを購入する際は投資家目線で家でも絵でも手に入れることを勧めています。
既製品として並べられたものを受け取るだけで善しとするな、作る側としてかかわってはどうかという提案がされています。これも、藤原さんの実体験をもとに書かれています。

コミュニティをシフトするでは、
あなたの名刺は名前だけでも通用するか?と問いかけてきます。

肩書のない自分自身で勝負できるか?と。

会社以外の所で、マスの部分で通用する人間って、そうそういないとは思うんですが、

ただ、しがみついているだけ、という人にとっては警鐘になるのかもしれないですね。

素の自分の人間力が、組織を離れた時に問われるよ、と投げかけます。

ただね、組織の中でも人間力って問われると思うんだ。だから会社でも磨けると思う。

目の前の事に一生懸命にやるってことが大事なんだと思います。

コミュニケーション能力も磨く必要性もあるかもしれません。

パートナーと向き合う、ここの章は藤原さんの大胆さに驚きました。

定年後、一緒にやって行けそうもないならば、
パートナー解消を含めて検討するってのは、大胆な発想だ、と思いつつ。

そんなこと、本に書いていいの!?みたいに驚いちゃったけど、まあ、いいんでしょうね。



子供が巣立ったあと二人でやっていけるか、と真剣に自問自答して
離婚を決意する。結構ハードな道のりの選択だと思う。
でも選ぶ人もいることは確かです。



ただね、離婚ってそんなに簡単じゃないですよ。それだけにエネルギーをかなり要する。

だから、安易にこの本の口車に乗ってはいけない!とも思いました(笑)

そういうこと承知で、突き進むなら良いのかも・・・。コワイな・・・・。



この藤原さん、浜松エンジン01会議で2月9日の「よのなか科」の講座を担当されます。

私にこの本を紹介してくれた後輩は、行ってみるんだって!



確かに、長い老後をどう過ごすか、考えた方がいいと思うので

そういうこと考えてない、30〜40代にはおすすめの本です。


坂の上の坂

坂の上の坂