ミャンマーの延滞債務解消について 調べてわかったこと。

少し前からミャンマー民主化に伴って、延滞債務を解消し、500億円の円借款をするというニュースがありました。

延滞債務を解消する、とはどういう意味なのか?
借金を棒引きにするということなのか?

ならば、借金を棒引きにした上で、また、500億円貸すとは
どこまでお人よしなんだ!?と疑問に感じていました。

そもそも、延滞債務を解消する、とはどういうことか?
私にはよくわからなかったので、調べてみました。

まず、日本はミャンマーに5,000億円余りの資金を貸していました。

そのうち、既に2003年3月末以前に返済期日が到来したものが、
元利合計1,989億円(元本1,598億円、利息391億円)あり、これについては、

棒引きではなく
金利:年0.01%
・償還期間:40年(10年の据置期間を含む)

新たに(諸条件はありますが、)社会経済開発支援計画として貸し付け直し、
滞納した状態から、まだ、滞納していない状態に変更するという措置をしました。


つぎに、2003年4月以降に返済期日が到来したもの
元利合計1,274億円(元本1,137億円、利息137億円)

この債務について、免除の手続きを再開した。ということですので
これは棒引きにした、ということですね。

詳しくは財務省のページ↓

http://www.mof.go.jp/international_policy/economic_assistance/press_release/myanmar-arrearsclearance.htm

財務省の報告には、
「近年のミャンマー政府の民主化・国民和解や社会経済改革努力を踏まえミャンマーに対
する支援が効果的に行われるよう、引き続き、国際社会をリードしていきたいと考えています。」

と書かれています。

そして、今後新たに500億円を貸すと。
平成25年度予算で「はやぶさ2」の打ち上げに103億円です。
科学技術での技術の推進よりもよほど効果を期待しているのでしょうか?
・・・大きい金額だと思います。

どうしてそこまでミャンマーに?と
ミャンマーについても調べてみると、石油などのエネルギー資源と鉱石(金やひすいやエメラルドなど)が豊富なようです。

宝石か〜

ということは、国際的にもリードして、
開発支援などで、日本の企業の進出への足掛かりをつくるのでしょうか、と考えていたら

今日の日経新聞三井物産が米の輸出支援をするための施設を作るとか
経団連が人財育成をするために企業幹部と今月訪問するとか
報道が出ました。

これから、日本はミャンマーだけでなく
天然資源のあるアジアの国に積極的に投資していくのかな?

それにしても、
国際協力は必要だということは、重々承知はしていますが、
国内では、財政難を理由に消費税増税し、地方交付税も減額するという状況なのに
1200億円以上の借金を棒引きにするのって、
フツ―の主婦には、??な選択です。

だいたいミャンマーといえば、スーチーさんの事くらいしか
思い浮かばなかったし。

経済ってのは難しいものなのですね〜。
日本は他の国にお金どれくらいかしてるのかな?
貸したものは返ってきてるんだろうか?興味はつきません。

この映画、見たかったんだよね。
今度の休みに観よ〜。

では。