セブンティーンのバレンタインの思い出

高校生のころ、大好きな同級生(K君)がいました。
彼とは、5,6人の同級生と一緒に、買い食いしたり、寄り道したりする友人でした。


当時、私は、彼と付き合っていたわけでもないのに、
一念発起して、バレンタインに間に合うようにと
クリスマスからセーターを編み始めました。

とはいえ、私は生粋の不器用。

四苦八苦して作ったけれど、2月13日時点で
身ごろしかできていませんでした。

そして、私は・・・ご想像のとおり、セーターは急きょ
ベストに変更しました(笑)

ほぼ徹夜でベストを完成させ、
翌日、放課後に大好きなK君にベストを渡しました。
でも、恥ずかしくって「好きです」、なんて言わなかったと思う。

でね、
その箱を開けた瞬間の、彼の困惑した顔・・・。

「ありがとう」、と言ってはくれたものの、

「喜ばなきゃいけないだろうが、嬉しくない!!」

って、顔に書いてあるかのようでした(汗)

そりゃ、そうよね。
付き合ってもいない女子から、網目がガチャガチャの
ベストをもらっても(それもセーターから急きょ変身させたやつ)
困るよね〜〜

今になって思えば、彼の困惑具合が想像できるけど
当時は一生懸命だったから、これを渡したら思いは伝わる!なんて思い込んでたなぁ。
相手の気持ちなんて考えてなかった。
もう、苦手な編み物した自分に酔ってた(笑)


でもその時の彼の顔をみてね、
「ああ、人間って口に出さなくても伝わることってあるのね・・」
としみじみと実感したのよね。

今も、かっこつけても、平気な顔してても
相手には気持ちばれてるもんなぁ。

切なくも人間について理解が深まってしまった
私のセブンティーンのバレンタインの思い出です。

今となっては、バレンタインデーはお世話になった方に
チョコをプレゼントする、お中元・お歳暮に準じるイベントになってしまっていますが。。。


皆様よいバレンタインデーでしたか?


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では!